前まで自然に笑えてたのに、あの日以来また作り笑いが増えていった。



「じゃあ行こっか!
本当に美味しいんだって、そこのパンケーキ」



汐が楽しそうに笑いながら前を歩き、私もついていく。



駅から五分ほど歩いたところにパンケーキのお店があった。



中に入ると満員で、少し待ってから席へと案内される。



その間、汐とは夏休みのことや宿題のことなど話していた。



「うわぁ、すごい美味しそう!
どれにするか迷っちゃうね!」



汐が目を輝かせながらメニュー表を見つめていた。



私もメニュー表を見ると、写真付きで確かに美味しそうだった。