「村田……!どうしたの、この怪我!? ねぇ村田!!」 名前を呼び、話しかけると村田がピクリと動いた。 「……うるせぇな、落ち着け。 喧嘩しただけだ」 「喧嘩しただけって……この怪我の量、絶対痛いでしょ!?」 「慣れた。 まあ最近はずっと喧嘩してなかったけどな」 平気そうに話す村田。 でも怪我はひどい。 「喧嘩最近してなかったら、どうしてしたの!?」 「相手から殴りかかられた。 数人対俺一人。 それでこの怪我ならマシな方だろ」 マシってそんなの……全然マシなんかじゃない。