全然汐は悪くないというのに。



「違うよ?ほら、夏に屋上は暑いから。
だから今はバラバラなの。


それに席替えきて離れたから話す機会もないってだけだよ」



急いで否定する。
理由はこれだけじゃないし、他にあるのだけど。



それを言ってしまえば終わりだ。



「そう?なら良かった」



「うん、本当に汐のせいじゃないし、そもそも喧嘩してないから安心して!」



「じゃあしばらくは里穂とお昼過ごせるんだね!
嬉しいな」



と言って顔を綻ばせる汐の可愛さと言ったらもうやばい。



純粋な笑顔が本当に眩しかった。