お前を笑顔にしたいだけ





ーーー少しして落ち着いた頃、ようやく村田が私を離した。



ダメだ、授業が始まってしまう。



「ごめん、村田。
恥ずかしいところ見せて」



そう言って立ち上がろうとしたら腕を掴まれた。



「泣いて、それで終わりなのかよ」
「え……」



「それでお前はもう大丈夫なのか?」



私を見つめてくる村田の瞳は真っ直ぐで。
そらしたくなるほど綺麗だった。



「……っ」



大丈夫じゃないけど、そんなわがまま言ってられない。



「う、ん…大丈夫だよ」
「……バカだな、マジで」



ため息をつく村田。
と思えば私の腕を離した。