「ありがとう」
嬉しくて、思わず頬が緩む。
錯覚だろうけど、自分が強くなった気がした。
「うん。じゃあせっかくだし村田来るまで私とお昼食べよう!」
汐も嬉しそうに笑い、お弁当を見せてきた。
「そうだね、そうしよっか」
久しぶりに汐とお昼を食べ、一緒にいた。
「北館に屋上なんてあったんだね」
「私も知らなかったんだけど、村田が教えてくれたの」
汐も北館に屋上があることに驚いていて、辺りを見回していた。
「じゃあ二人だけの秘密の場所ってことかぁ」
「………え?」
二人だけの秘密の場所って……ちょっと言い方がアレなんじゃ。
そんな私の反応を見て、汐はニヤッと笑った。



