だからこうして屋上に行ったらすぐ、汐が現れて詰め寄られていた。 結構本気で汐は怒っているようで、相当心配させたんだろうな。 「どういうことって…みんなが思ってるほど、村田は悪いやつじゃないよ」 でも、私は無意識に庇っていた。 村田のことを。 それでも事実なんだ。 村田は悪いやつじゃないってことが。 むしろ…… 「逆だよ、村田は。 優しくていいやつ。 だから心配しなくて大丈夫だよ」 本心だったから、汐から目を離さずそう言った。 私の返答に明らかに驚いている汐。