お前を笑顔にしたいだけ





だからこうして屋上に行ったらすぐ、汐が現れて詰め寄られていた。



結構本気で汐は怒っているようで、相当心配させたんだろうな。



「どういうことって…みんなが思ってるほど、村田は悪いやつじゃないよ」



でも、私は無意識に庇っていた。
村田のことを。



それでも事実なんだ。
村田は悪いやつじゃないってことが。



むしろ……



「逆だよ、村田は。
優しくていいやつ。


だから心配しなくて大丈夫だよ」



本心だったから、汐から目を離さずそう言った。



私の返答に明らかに驚いている汐。