お前を笑顔にしたいだけ





『私も好き…!
晴樹が好きだよ……!!』



心からそう思っているから、胸を張って好きだと言えた。



ずっと伝えたかったこと。



『何それ、可愛すぎだよ』



私の返事を聞いて、また照れてしまう晴樹。
そんな姿、あまり見ないから貴重だ。



『……じゃあ、さ』



少し間が空いた後、もう一度私をじっと見つめてきた。



『俺の彼女になってくれる?』



ずっと欲しかったその言葉。



関係が崩れるのが怖くて、自分から言えなかったその言葉。



嬉しくて、返事はもう即答で。



思わず晴樹に抱きつく私を、何も言わずに受け止めてくれた。