『どういう、こと……?』
『わからない?』
『うん……』
おかしいな。
さっきまで泣いていて悲しかったのに。
また、ドキドキしてきた。
きっと、晴樹が優しい表情をしていて私を見ていたから。
『もー、本当はわかってるよね?
言わせたいの?』
うん、言わせたい。
とういうか、言ってくれないとわからない。
じっと次の言葉を待っていると…0
『俺、里穂が好きだよ。
一人の女の子として』
と、はっきりとした口調晴樹は確かに好きだと言った。
その後、少し恥ずかしそうにする晴樹。
可愛い部分もあるんだなって。
自然と自分の頬が緩むのがわかった。
『こら、にやけてないで返事聞かせてよ』
返事って、そんなのもう決まっている。



