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まだ薄暗く肌寒い朝、

6時に設定しておいたアラームが鳴り響く。


いつもよりも寝起きがいい。

アラームをけし、背伸びをする。

ベットからおりると、目の前にはまっさらな制服がかけられている。ブラウス、紺のチェックスカートにブレザーにネクタイ。

これから毎日着られると思うと胸が高鳴る。



今日はまちに待った高校の入学式だ。

中学の入学式の時とは少し違って、不安と緊張がある。

私が行く高校は同じ中学の子がほとんどいない。唯一中2の時に同じクラスだった子が1人いるぐらいだ。でも、その子とはほとんど話したことがなくて、しかも男子だから余計に話す機会がない。


私が入学する高校は3つのコースに分かれている。ひとつは特別進学コースといって、国立の大学を目指す子達が多く8時間授業が基本だ。もうひとつは普通コースといって、ごく一般的な授業を受けるコースだ。最後に体育コースといって、県外から部活でやってくる子がほとんどで、毎日部活づけの日々を送るのがこのコースだ。ちなみに私は体育コースに入学する。