「わー」 私が目を輝かせて羽沙弥を見る。 「なんだよ、急に(汗」 その私の視線に気づいて羽沙弥が私に聞いてくる。 「今の羽沙弥カッコよかったっ!」 「はぁ?」 「物語に出てくる人みたいだったよ♪」 「王子や主人公でなく物語に出てくる人かよ。 オレはそれに喜べばいいの? 怒ればいいの?」 「え~? ホントのことなのにぃ~」 「はいはい」 最初は私の話に付き合ってくれたが、 最後は面倒くさくなったのか適当に流される。 流されちゃったし……。