「え、もう忘れたんですか?」
えっと...、誰だっけ?
聞いたことがある声のような......?
「うーん...」
「私です!わーたーし!夢の中で、出てきたでしょう?」
「あ!思い出した!」
だから、聞いたことがあるような声だったんだ!
「...で?」
「で?って、何ですか。あ、海さん声と仕草男らしくして下さいね。そこんとこ、よろしくお願いしますよ。」
声と、仕草を男らしく?私、女なのに?
「......え?なんか、話がみえない」
「気づいてないんですか?今から行くのは、男子校ですよ?そのために男装してるじゃないですか。」
「......。」
え、まさかの...まさか?
「とりあえず行きましょう、海さま。時間がやばいですよ。あなたは、今日から転入していただくのですから」
「え!今日から?!」
「話は歩きながらしましょう。でも、歩くより、飛んだ方が早いですかね...?じゃあ、飛びましょう!」

