そして吹奏楽部に入った私。
そこで出会ったのは、ひとりの先輩。

…一目惚れだった。
身長が高くて細くて、かっこいい。
私のタイプそのものだった。
今でも鮮明に覚えているのは、
初めて喋った言葉
「トランペット、やってみませんか?」

初めて体験してトランペット。
吹奏楽の花形楽器ともいわれる楽器を
吹いた瞬間、私は楽器と先輩に恋をした。

そして、先輩と同じ楽器になり、自己紹介が始まった。
先輩の名前は「矢内健」中学2年で1つ上。
2年生はあと1人いて、「桃音」先輩。
3年生も2人居る。
1年生は私と友達の「沙那香」と2人。

これから恋と部活。頑張ろ。そう思っていた。