無理だよ。 呼ばれてるだけなのにこんな照れるんだから! 「はやく」 佐多君が私をせかす。 「っ...意地悪」 私はとうとう降参した。 「そりゃどーも」 褒めてないわ! 内心、ツッコミを入れる。 「で?呼んでくれないの?」 さっきとは違う慰めるような声で呟かれる。 ずるっ! 分かっててやってるところが余計ずるい! 「れ、れん」 私は観念して言う。 すると頬を赤く染めている彼。 「え?」 「あんま見んなよ、お前が急に呼んでくるから悪いんだろ」