私はそんな事できない。 だって好きだから。 私は佐多君の後ろに手を回す。 「え、倉下?」 びっくりして私を見る。 「私、佐多君が好き」 は、恥ずかしい。 下を向く。 「あっ...」 顎を持ち上げられた。 「俺、今すげぇ嬉しい。けどこんな事をしてお前を傷つけた。許してくれるか?」 「うん」 そう頷く。