「次は男子による借り物競争です」







そう放送委員の声が聞こえる。








あー、そういえば佐多君になったんだっけ。






何もする事ないし見ておこうかな。







あ、次佐多君が走る。







「蓮くーん!頑張ってね!」







「私も応援するから!」








凄いな。







やっぱりモテるんだ。







そう感心するだけで良いのに。








ーズキー








なんでズキズキ私の心は痛むのだろう。







なにこれ。







ありえない、ありえない。








私はあんな奴に恋なんて...。








もう私は気付いていた。









それを否定し続けていただけだ。