優しい言葉をかけられる。








「私は大丈夫」







こんなのでは自分が弱くなってしまう。








「いいから俺を頼れよ。な?」







真っ直ぐ見つめてくる彼に頷くしかなかった。







「あ、そういえばなんで私が殴られた所とか知ってんの?」








エスパーか、何か?








「ああ、お前のこと話してる女子達いたから問い詰めただけ」









「そうなんだ。いろいろとありがとう」







恥ずかしくて下を向きながら言う。







慰めてもらったんだからきちんと言わないとね。







「ん」






そう返事をする彼。






この時、私は彼が顔を赤くしているのなんて知らなかった。