見ず知らずの土地で、見ず知らずの男の人についていくことがどれだけ愚かしいことか、私にだってわかっている。 それでも、私は手を伸ばした。 差し出された微かな光を掴むように、自分の意思で。 私の手を取り、彼はぽつぽつと外灯がともりはじめた細い通りを歩き出す。 「お姫様、お名前は?」 振り返った顔は、いたずらを企む無邪気な少年みたいだ。 「真珠(しんじゅ)って書いて、マミ」