日本よりも監視の目が少ないのをいいことに会場を抜けだしたところまではよかったものの、行く当てもなく……というか、そもそも軽い気持ちで足を踏み入れたセントラル・パークから出られない。
自由の国アメリカで、自由というものを知りたくてホテルを飛び出したのに、自由になるどころか迷子になってるなんて。
来月から高校生になるのに、私は自分ひとりではなにひとつできない。情けなさにまたため息がこぼれた。
あたりはどんどん暗くなってきていて、このままここにいたら危ないことはわかるのに、心も体も麻痺したように動かなかった。
寒いし……疲れたな。
携帯は置いてきたし、道を尋ねようにも人がいないし、そもそも英語もろくにしゃべれない。

