政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 さっきまではジョギングや散歩をしている人がいたのに、いつのまにか人の気配がなくなっている。

 オレンジ色に染まりはじめている遠くの空を見ながら、ため息が落ちた。
 

 先週中高一貫の女子中学校を卒業し、昨日から家族で旅行に来ているニューヨークは、東京よりも気温が低く、陽が落ちるのが早い。

 ホテルのワンフロアで開かれたパーティーは、私の卒業記念も兼ねているということだったけれど、伯父をはじめとした大人たちの社交場になっていて、むしろ最初からそっちの方がメインで、私は最初に少しあいさつをしただけでお役御免になっていた。

 こんなところでも人脈づくりに余念のない伯父と、そんな彼に振り回されるように笑顔を繕っていた両親を思い出す。