このブレスレットをあの人からもらったのは、私が十五歳のときだった。
そして翌年から、毎年誕生日の朝に、年齢の数の薔薇とともに二粒ずつの真珠が送られてくるようになった。差出人不明のその贈り物は、九年間で十八粒におよび、ブレスレットのパールを合わせると二十三粒になる。
あと二粒で、二十五。私の年齢の数と同じ。
二十五歳になったら、なにか運命的なことが起こるかもしれない。そう期待していなかったと言えば嘘になる。
この十年間、すべてをあきらめたフリをしながら、私は心のどこかで信じていた。あの人が、王子様のように私を迎えに来てくれるかもしれない、と。
けれど結局、なにも起こらなかった。

