政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 結納や式の準備は私のあずかり知らないところで勝手に進められるのだろうけど、飛鳥グループの御曹司との結婚ともなれば、式の規模は大変なものになる。

 各グループ企業の重役クラスはもちろん、父の仕事つながりの政治家やそれに付随する様々な人たちが関係してくる。お金も大きく動く。

 私と飛鳥井さんの結婚は、当人のものではなく周囲の人たちのためのものだから、当然のことだ。

「もう、婚約者との結婚を見据えなければならないので」

 重なった手を引き抜こうとしたけれど、それを阻むように鷹野社長は私の手を握りしめた。

「それなら、式を挙げるまで……いや、結納の日まででもいい。俺と付き合わないか」