目鼻立ちのはっきりとした顔は、あの人を彷彿とさせる。そう思ったとき、すべてがすとんと腑に落ちた。
鷹野社長の目が苦手なのは、彼があの人に似ているからだ。
私の初恋の、あの人に。
だからこそ、否応なしに惹きつけられてしまうのかもしれない。
『俺みたいな男はタイプじゃない?』
質問に対しての答えは心の中だけで唱えて、私は首を振った。いずれにせよ、もう遅い。
「……ごめんなさい。自由な恋愛が許されていたのは、二十五歳になる……今日までだったんです」
自宅のリビングで人が好さそうに笑っていた飛鳥井さんの顔を思い出す。私はこれから、彼と結婚するために準備をしなければならない。

