政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


「あのブレスレットをリメイクすれば、二十五粒のパールブレスレットになるだろ」

 唖然としていると、端正な顔がふっと崩れた。

「もちろん、これからも続けるつもりだ。真珠の誕生日に毎年パールを送る。そのうちネックレスの長さになるし、もっと長くなれば二連、三連にしてもいい。すごくないか? 重ねた時間は無形だが、君を飾る宝石としてずっと残っていく」

 子どもみたいな顔で楽しそうに笑う迅を見て、どういうわけか喉の奥が痛んだ。

 これからもずっと、数えきれないくらいの年数を、彼は私と過ごそうと決めてくれていたのだ。十年前に会ったときには、すでに。

「何年……生きるつもりですか」

 声が震えそうになって、どうにか堪えた。