政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 迅は体を起こし、目を丸めている私から気まずそうに視線を逸らした。

「いや、さっき急に倒れてただろ。後になってから、もしかして……と思っただけなんだけどな」

 心当たりがある彼は、目をぱちくりしている私をそっと見下ろして、言いづらそうに頬を掻く。

「俺もあのときは突然だったから準備してなかったっていうか……いや、中には出さなかったけどな、そういう可能性がないとは言い切れないわけで」

 迅が話すほどに私の頬が燃え上がっていくのに、彼はそれに気づかない様子でなおも続ける。

「お前との子どもだったら願ったり叶ったりなんだけどさ。やっぱりまだふたりの生活を楽しみたいし……」