迅は体を起こし、目を丸めている私から気まずそうに視線を逸らした。
「いや、さっき急に倒れてただろ。後になってから、もしかして……と思っただけなんだけどな」
心当たりがある彼は、目をぱちくりしている私をそっと見下ろして、言いづらそうに頬を掻く。
「俺もあのときは突然だったから準備してなかったっていうか……いや、中には出さなかったけどな、そういう可能性がないとは言い切れないわけで」
迅が話すほどに私の頬が燃え上がっていくのに、彼はそれに気づかない様子でなおも続ける。
「お前との子どもだったら願ったり叶ったりなんだけどさ。やっぱりまだふたりの生活を楽しみたいし……」

