政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 恋と愛がどう違うのかなんて、私にはよくわからない。

 でも十五歳の時に感じた気持ちと、今胸の中にある気持ちがまったく違う種類のものだということはわかる気がする。

 似たような色形でも、さらりと飲めるリンゴジュースと、喉が焼けるほど度数が高いアルコールとじゃまったく別物だ。そんなふうに、恋と愛も、別のカテゴリーに分けられるものなのだろうか。

 相手の心を鷲づかみにするような迅の瞳が、私は最初から苦手だった。

 それはきっと、恋愛をしてはいけないと自分に言い聞かせて抑えていた気持ちを、強引に引っ張り出されそうだと感じたからだ。

 つまり、ただの恋する気持ちが、制限を加えられたことで、より深い愛に昇華したということなのだろうか。