あれだけ伯父に反発していじけた気持ちで過ごしていたのに、今の私は、そんな境遇だからこそ楽しもうと思えていた。
飛鳥井に嫁いでしまえば、伯父は今度から好き勝手に私の行動を制限することができなくなる。伯父の言うことにいちいち振り回されることもなくなる。
そう考えるだけで、とてもわくわくする。
飛鳥井さんを迎えに外に出ているのか、伯父は今、ここにはいない。
金屏風の前の空いている仲人席を見て、小さく笑ってしまった。
私も、ずいぶんたくましくなったと自分で思う。
きっと、あの人のおかげで。
『どうせ逃げられない運命なら、その中でめいっぱい楽しむしかないだろ』
思い出すと、まだ少し胸は痛んだ。

