「……ありがとうございます」
一瞬、チェストにしまってある白いリングケースが頭をよぎる。でもすぐに隅に追いやって、受け取ったケースを開いた。中に入っていたのは、華奢なネックレスだ。
しずくをイメージしたドロップモチーフのダイヤモンドネックレスは、イエローゴールドに縁取られていてどこかレトロ・モダンな雰囲気だった。飛鳥井さんが選びそうなおしゃれなデザインにふっと笑みがこぼれる。
「素敵ですね」
こだわったデザインだけど主張しすぎず、絶妙なバランスを保ったネックレスは、まるで飛鳥井さん自身を表しているようだと思った。

