困ったように微笑む飛鳥井さんに、私は笑みを返した。
伯父からの言づては、年が明けたら仕事に行く代わりにブライダルチェックを受けたり、掃除や料理の勉強をしたり花嫁修業と呼ばれるものをして結納に備えろということだった。
国産牛のグリルを食べ終わると、クリームが角のように盛り上がった独創的な形をしている栗のモンテビアンコが運ばれてきた。
「そうだ、これを君に」
甘さの際立つドルチェを押し流すようにコーヒーを飲んでいると、飛鳥井さんが薄いピンク色の細長いケースを私に差し出した。
「クリスマスプレゼント。大したものじゃないけど」

