慌てて笑みを作り、私は鮮やかな山吹色のかぼちゃのニョッキをすくい上げた。
「素敵なスーツですね」
会話をしなければと、目についた彼の装いを口にすると、飛鳥井さんはぱっと顔を輝かせる。
「ありがとう。これ気に入ってるんだ。ロンドンに行ったときにビスポークで作ってもらってさ」
本場イギリスのオーダーメイド品だというそれは、派手な柄にもかかわらず力強くてクラシックな雰囲気をもっていた。きっと最高級の生地で丁寧に仕立てられたものなのだろう。
服が好きなのか、飛鳥井さんはそれからしばらくイギリス式とイタリア式のスーツについて楽しそうに語った。

