目が覚めると、広いベッドの上だった。
暗がりの中でうっすら目に入るのは、見覚えのない棚やテーブルの輪郭だ。ぼんやりしたまま体を起こすと、むき出しの肩に冷気が触れた。
下腹部に残る気だるさに、私はゆっくりとなりを見る。
布団にくるまるようにして、鷹野社長は寝息を立てていた。すっかり寝入っている顔は子どものように無垢で、さっきまでの雄々しさは微塵も感じられない。
小さく笑みを漏らして、私は空気にさらされて冷えた頬にそっと唇を落とした。
起こさないように布団を抜け出し、点々と脱いである自分の衣服を下着から順番に身に着けていく。リビングまで戻るとカバンの中で携帯が震えていた。

