首筋に顔を埋められて、肩が跳ねた。もがこうとする私の腕を掴み、彼はゆっくりと私の肌に唇を這わせていく。ぞくぞくと痺れる感触に、声が震えた。 「やめ……」 「本当にイヤなら、爪を立てろ」 真剣な顔で私を見下ろして、鷹野社長は怒ったように言う。 「俺の頬を引っぱたけ!」 強い力で掴まれていると思っていたけれど、それが自分の思い込みだということはわかっていた。 彼の手はあくまで優しい。きっと、本気で振り払おうと思えば、簡単に振り払えるのだ。 それなのに、私は拒絶できない。