政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 噛みつくようなキスに背筋をなにかが駆け上がる。両腕を掴まれて身動きが取れないまま、私はひたすら彼の唇に翻弄された。

 息が続かなくて口を開いた拍子に、舌が滑りこんでくる。驚いて身をこわばらせた私を気遣うように、彼はそっと唇を離した。

「やめてって……言ってるのに」

 彼は目を細めて小さくため息をついた。

 私の髪に両手を差しこみ、後頭部を抱える。ぐいっと上を向かされて、まともに視線がぶつかった。

「そんな顔で言われてもな」

 私の涙を舐めとり、低くささやく。

「もっとシテって言ってるようにしか聞こえない」