くすくす笑う飛鳥井さんを見て、思った。
仲、いいのかな?
鷹野社長の対応は氷のように冷たいけれど、飛鳥井さんの方は社長のことを慕っている様子でからかいつつも親密な空気を感じる。
婚約者の見たことない表情だ、と至近距離でつい観察しすぎたらしい。
「ん? 俺の顔になにかついてる?」
振り向いた飛鳥井さんが、にこりと笑う。
鷹野社長と同じように整った顔だけれど、彼の場合は二重の目がとても大きくて、男らしいというよりも、女の人がうらやましく思うようなかわいらしい顔立ちだ。
そんな端正な顔に間近に見つめられても胸がときめかないのは、単純に、私が精悍な顔立ちの方が好みだからだろうか。

