「え、あの……」
椅子に座って脚を組み、明らかに不機嫌そうな顔をしている社長と、ボックスソファの背もたれに腰をあずけて微笑んでいる飛鳥井さんを交互に見る。
「おふたりは、お知り合いなんですか?」
「うーんと……、まだ同僚ってことでいいんだよね」
飛鳥井さんが確認するように鷹野社長を見る。
「ジンは俺と同じ飛鳥商事の人間で、在籍出向って形でホワイトモールの社長に就任したからさ」
「あ……」
そういえば、鷹野社長は飛鳥井さんの会社である飛鳥商事から来た人だった。それならふたりが知り合いなのもうなずける。
というか。
私は飛鳥井さんに腕を取られたまま鷹野社長を見下ろした。

