政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 午後三時、社長室の窓から見える景色は晴れ渡っている。十二月の陽ざしには力強さがないけれど、冷えた空気にさらされた地上をいたわるように穏やかだ。

 窓の外を見ていると、両開きのドアが音を立てて開いた。

「あ……おつかれさまです」

「ああ」

 長い会議に出席していた鷹野社長はずかずかと室内に入ってきて、エグゼクティブデスクに着くやいなや深いため息をついた。

 ふと目が合い、どきりと胸が鳴る。顔を逸らそうとしたところで、社長は目の高さに手を上げた。ちょいちょい、と手招きをされて戸惑っている私に、じれたように「ちょっとこい」と声を出す。