大きな体に覆いかぶさられて、息ができないほど胸が高鳴る。社長のわずかに緩んだネクタイが、私の胸元に垂れ落ちる。 「ほら、精いっぱい、あらがってみようか?」 急に色気を漂わせて、社長はうっすらと笑った。 全身がゆだったみたいに熱くなった。澄んだ瞳は麻酔針のように私に突き刺さって、思考を麻痺させようとする。 だめ、ほだされてはいけない。 押しのけようと伸ばした手は、いとも簡単にとらえられ、身動きが取れなくなった。