政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 その目で、私を見ないで。

 私に触らないで。

 そう思っても、私は目を逸らすことができないし、彼の手を振り払うこともできない。

 黙って見上げている私に顔を近づけると、彼は凛々しい眉を寄せて、なにかをこらえるような強い目で、言い放った。

「運命のせいにしてないで、ちゃんとあらがってみせろ」

 強い視線に射抜かれて、体が震えた。悲しみのせいではなかった。

 くや、しい。

 苛立ちが足元からこみ上げて、全身を包んでいく気がした。

 どうしてそんなに勝手なことを言うのだろう。

 私にだって、守りたいものがあるのに。