政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 声だけではそれが本気の言葉なのかはわからなかった。ただ、就業時間内に社長と仕事の話をする暇がないのは事実だ。

「それなら……私を、プロジェクトのリーダーから外してください」

 社長の気配を背中に感じたまま、私はぎゅっと手を握りしめた。

 これ以上、この人に関わるわけにはいかない。

「私よりも適任の方がいるはずです」

 たとえば、みどり先輩のような。

 社長はきっと、きまぐれで私の相手をしているのだ。忙しい日々のなかで、私が手近にいるから、からかっている。それなら、みどり先輩の方が仕事もできるし、彼女自身鷹野社長と付き合いたいと思っているのだから、適任だ。