政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 足を伸ばせるロングソファとワイドタイプのソファがくっついたユニットソファがあり、サイドテーブルには丸型の間接照明のほかに、リモコンのようなものとパンフレットが置かれている。

「お時間まで、こちらでおくつろぎください」

 一礼して出ていくスタッフの背中を見つめてしまった。

「え……あの」

「まあ、座れ」

 そう言う社長はすでにソファに腰を下ろし、クッションにもたれかかっている。

「待ってください。ここは」

「映画館のプライベートルームだ」

「映画館? どうして……」

「ずっと観たかった映画があったんだ。大学時代の友人が監督をしていて」

「そういうことではなくて。仕事の話って言ってたじゃないですか」