政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


「迎えに来て、だって」

「珠里、出かけてるの?」

「大学の仲間とハロウィンパーティーしてる」

「そう……」

 そういえば、車窓から見えた夜の街並みには、いたるところで光るカボチャのランタンがあったっけ。

 思い出しながら、私は波瑠と一緒に自宅までの道のりをゆっくり歩いた。

 大学生活を謳歌している妹に、ほっとしたような、うらやましいような気持ちが湧いて、目を落とす。

 左手首で光るブレスレットは、夜に沈んだ通りにいても、優しい美しさを湛えていた。