私は目を落とした。白い可憐な真珠をあしらったゴールドのブレスレットは、主張しすぎない美しさで優しく私の手首を飾ってくれている。
他人の空似に、昂った気持ちが一瞬で落ちていく。
そもそも、あのときの彼がこんなところにいるはずがない。最初からわかっていたことなのに、無駄に胸を高鳴らせたりして……私、どうかしている。
小さく息をついて、自分を取り戻すようにそっと真正面に座る社長に視線を合わせた。
この人は、いやでも思い出させる。
私が胸の底に沈めて、懸命に忘れようとしていることを。
「……社長が相手なら、私は本当の恋ができるっていうんですか?」

