私が悲観することしかできなかったこの会社のあり方を、先輩は大きな夢の星に向かって飛び立つ宇宙ロケットのような存在だと言った。
用紙をめくってそれぞれのアンケート結果をパソコンのデータに落としこみながら、ホワイトモールに勤めている同僚たちをひとりずつ、頭に思い浮かべる。
この会社を含めたホワイトグループのトップに君臨する伯父のことが、私は嫌いだ。
でも、そこで一生懸命に働く人たちには、なんの罪もない。
集計を終えて時計を見ると、定時を二時間ほど過ぎていた。ちらりと見たデスクは相変わらず空っぽだ。
本当に忙しそう。
業績不振に陥っている会社を再建するために送り込まれてきた立場なのだから、忙しいのは当然なのかもしれないけれど……。

