しっかりと手をつなげて、私たちはしばらく世界を見下ろしていた。
「どうしても逃げられない運命なら、その中でめいっぱい楽しむしかない」
「え……?」
たくさんの光を目に映して彼は私を見る。そして、顔いっぱいで笑った。
「たまに、こんなふうに息抜きしてさ」
胸が高鳴るのを感じながら、私は地上でまたたく光を見つめた。
この中には、自分じゃどうすることもできない運命に逆らってもがいている人が、どれだけいるのだろう。
あるいは、そんな運命を受け入れて、黙って前に進んでいる人は。
私は、自分に与えられた役割を知っていた。
その役割から逃れられないということも。

