政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています


 でも私は今日、自分の意思で彼の手を取った。

 自分の足で踏みだしたからこそ、ここにたどり着けた。

 私は、自分で選んで、前に進むことができたのだ。

「感動、した」

 涙がこみ上げそうになって、堪えながら言うと、彼は優しさをあふれさせるように笑った。

「それはよかった」

 ふと考え込んでから、いたずらっこのような目で私を見下ろす。

「それじゃあ、感動ついでにもう一か所、行っておこうか」