でも私は今日、自分の意思で彼の手を取った。 自分の足で踏みだしたからこそ、ここにたどり着けた。 私は、自分で選んで、前に進むことができたのだ。 「感動、した」 涙がこみ上げそうになって、堪えながら言うと、彼は優しさをあふれさせるように笑った。 「それはよかった」 ふと考え込んでから、いたずらっこのような目で私を見下ろす。 「それじゃあ、感動ついでにもう一か所、行っておこうか」