上陸したリバティー島では、様々な角度から自由の女神像を見ることができて、その大きさに圧倒された。
「真珠。携帯は? 写真撮ってあげるよ」
巨大な女神像を呆然と見上げている私に苦笑をこぼし、彼が手を差し出す。
「携帯は置いてきたの。だからいい。目に焼き付ける」
「そう」
やさしく微笑んで、ただじっと待ってくれた。いつまでも像を見上げる私を、じれるでもなく、急かすでもなく。
帰りのフェリーに乗る頃には、空はすっかり暗くなっていた。
「王冠にのぼってる人がいたわ。あんなところまで行けるのね」
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