見えない心、見えない音

音は見えない。

感じることは出来ても、深くまでは知れない。

音のある世界は当たり前だけど、当たり前じゃない。

心も見えない。

言葉で伝え合うしか方法はない。

俺は楓花と出会えて、このことを知ることが出来た。

あの日、楓花と出会えてなければ、知ることはなかっただろう。

もし俺の耳が聴こえていれば、楓花とは親しくなれていなかったかもしれない。

俺の耳が聴こえていれば、音のない世界は知ることはなかっただろう。

最初は憎んだけど、今は、よかったって思える。