見えない心、見えない音

呆気に取られながらも、俺はペコペコ頭下げて食べていた。

楓花のお父さんは、なにを考えているのか分からない。

「パパ!盛りすぎだよ!いくらなんでもそんなには食べられないって!」

「そ、そうだな……」

なんとか食事も終わり、改めて緊張ムードに。

「コホンっ……」

楓花のお父さんは、何度も咳払いをしていた。

「お義父さん、楓花さんを、僕にください」

な、なんとか言えた……

頭を下げているため、顔は伺えない。