「私の声を!!!本当の声をっ……!ちゃんと聴いてほしいっ……!陽稀くんにっ……!聴いてほしいっ……!」

「……っ!楓花っ……」

「例え聴こえなくなってしまってもっ……!私はずっと陽稀くんを好きだからっ……!」

楓花の零した涙が、俺の頬を伝った。

「ずっと一生っ……!大好きだからっ……!だからっ……!」

ーーギュッ

「……っ!」

俺は楓花を抱きしめた、

楓花はビックリしていたけど、腕に力を込めた。

「ごめん楓花っ……!ごめんっ……!」

「陽稀くんっ……」

「俺っ……決めたよっ……」