“いきなり来てごめんね。だけど会いたくて”

「……っ!」

“彼女なんだってぇ?やるな弟!”

姉さんがからかってきた。

「うっさいなぁ……楓花、上がって」

楓花は頷くと、姉さんに挨拶をして上がった。

俺の部屋に向かうと、楓花は畏まっていた。

「楓花、そんなに畏まらなくていいよ」

“だって……”

「どうぞ」

微笑みながら俺は、そう言った。

楓花も頷き座った。