その日から楓花とは、あまり話してない。

学校に行っても机と向き合っていて、とても話出来ない雰囲気だ。

「……」

暇だ。

楓花といつもいたから、こんなに暇だとは思わなかった。

ーートントン

肩を叩かれて後ろを見ると、クラスメイトが立っていた。

って、当たり前か。

「……?」

なにを言っているのか聴き取れない。

「……っ!!!」

“お前、耳が聴こえないんだって?”

そう言っていた。